三原市の起業家育成プログラム「スタートアップ創出シティカレッジ(SCC)」第6期が開講
広島県三原市が主催する起業家育成プログラム「スタートアップ創出シティカレッジ(START-UP CITY COLLEGE/SCC)」の第6期が、2026年7月5日に開講しました。 当社は、三原市から委託を受け、本プログラムの企画・運営を担当しています。
「チャレンジするなら三原」を、9カ月かけて形にする SCCは、起業や新規事業に挑戦する人を対象に、ビジネスプランの構想から事業化に向けた実践までを支援する、三原市主催のプログラムです。
2026年度で6期目を迎えました。 過去5年間では、受講生45人のうち19人が、起業または社内での新規事業の立ち上げを実現しています。約4割の受講生が、講座を「学んで終わり」にせず、具体的な一歩を踏み出したことになります。 対象となるのは、三原市内で起業を目指す人だけではありません。 市外に住みながら三原市で事業を始めたい人、市内企業で新規事業に取り組みたい人、副業から小さく事業を始めたい人など、多様な挑戦者を受け入れています。
7月5日、三原市役所で開講式を開催 第6期は、三原市役所本庁で行われた開講式とオリエンテーションからスタートしました。 初回は、SCC修了生によるビジネスプランの発表、県立広島大学大学院経営管理研究科 HBMS研究科長 米倉誠一郎先生による講話、専攻長/教授 江戸克栄先生によるマーケティング講義という構成で行われました。 SCC修了生の経験を聞くところから始まることは、SCCの特徴の一つです。 同じ三原という地域で、同じSCCを受講した人が、実際に事業を立ち上げている。その姿を目の前で見ることで、受講生の中に「自分にもできるかもしれない」という実感が生まれます。起業への一歩を踏み出すうえでは、理論を学ぶことと同じくらい、身近な実践者の存在が大きな力になります。
理論・実践・オンラインの3つの柱 SCCの学びは、「理論」「実践」「オンライン」の3つの柱で構成されています。 理論 県立広島大学大学院経営管理研究科 HBMSの教授陣が、経営戦略、社会起業家、デザイン思考など、事業を考えるために必要な経営知識を体系的に伝えます。 実践 第一線で活動する起業家や専門家が、自ら事業を立ち上げ、継続してきた経験をもとに、現場で培った実践知を直接伝えます。 オンライン Slackを活用した日常的なコミュニケーション、講義録画を視聴できるeラーニング(Thinkific)、Zoomによるメンタリングなどを通じて、月1回の対面講座の間も学びと対話が続きます。
三原市役所や三原中央図書館での対面講座は2026年7月から2027年3月までの全9回です。 11月の中間発表を経て、2027年3月14日の最終発表に向けて、それぞれのビジネスプランを段階的にブラッシュアップします。また、受講生一人ひとりの状況に応じた支援ができるよう、隔週のグループメンタリングや個別メンタリングの機会も設けています。
当社が企画・運営として担っていること 当社は、SCC全体の企画・運営として、カリキュラムの設計、講師陣との調整、講座の進行、受講生のサポート体制の構築などを担当しています。また私は、プログラム全体の運営に加えて、「戦略的アカウンティング」講師とメンターも務めています。 受講生の支援において大切にしているのは、すぐに答えを渡さないことです。 まずは本人が考えている事業の全体構造を一緒に整理し、そのうえで、「何から始めるのか」「次に何を行動に移すのか」を本人が決めます。 また、抽象的なアイデアのままで終わらせず、金融機関やビジネスコンテントで使用する事業計画書や、実際の経営に活用できる収支資金計画など、具体的な成果物に落とし込むことも重視しています。 私が会計事務所で35年間にわたり、1,000件を超える決算や経営支援に携わってきた経験、その後独立して8年間、起業家や経営者を支援してきた経験、MBAで学んだ経営理論、そして生成AIの活用を組み合わせながら、受講生の9カ月間の挑戦に伴走します。 起業を、一人で抱え込まないために 起業や新規事業は、一人で考え続けていると、どこかで立ち止まってしまうことがあります。 自分の悩みや迷いを言葉にできる相手がいるかどうかで、その後の進み方は大きく変わります。SCCが講義だけでなく、メンタリングや受講生同士の対話を重視しているのは、そのためです。 知識を得るだけではなく、考え、話し、行動し、振り返る。 SCC第6期でも、9カ月間の学びと実践を通じて、一人ひとりの構想が具体的な事業へと育っていくよう、運営に取り組む所存です。
