4年前に失った自社WEBサイトを、生成AIを活用して約1週間で再構築
約4年前、バリュー・クリエイション株式会社のホームページは、サーバーを移設する際のトラブルでサイトデータを失いました。
その後、必要最低限の情報発信は行ってきましたが、本格的な自社WEBサイトの再構築にはなかなか着手できないまま時間が経過していました。
そして2026年8月、あらためて自社WEBサイトの新規構築に取り組みました。
今回、大きく違ったのは、生成AIをサイト制作のほぼすべての工程で活用したことです。
サイト全体の構成を設計するところから、サービス内容の整理、文章作成、画像制作、SEO、WordPressの調整まで、生成AIと対話しながら進めました。
その結果、約1週間でサイト全体を形にすることができました。
4年前、ホームページのデータを失った
以前のホームページは、サーバー移設時の作業トラブルによってデータが消失しました。
ホームページには、会社の情報だけでなく、これまで積み重ねてきたサービス内容や考え方、実績なども蓄積されています。
それが一度に失われたことで、単に「WEBサイトがなくなった」という以上のダメージがありました。
ホームページをもう一度つくろうと思えば、「何を掲載するのか」「サービスをどう整理するのか」「会社として何を伝えたいのか」
といったところから、再び考えなければなりません。
日々の仕事をしながら、これをゼロから進めるのは簡単ではありません。
結果として、本格的な再構築は長い間後回しになっていました。
もともとのホームページも自分で制作したため、いつでもできるだろうと安易に考えていました。
4年後、生成AIと一緒に再構築を始めた
今回のサイト制作では、最初から「生成AIを使ってつくろう」と考えていました。
単にサイトを丸投げで制作ではありません。WordPress+テンプレートの活用は必須です。
まず、自社は何を提供している会社なのか。というところから整理しました。
これまで取り組んできた起業支援、経営支援、経営企画、メンタリング、生成AI活用などを整理していくと、現在の事業は大きく、
StartUP 戦略スクール・社外経営企画室・ダイレクト・パスという3つのサービスとして整理できるようになりました。
さらに、その上位概念として、
Entrepreneur Life Cycle Management という考え方も明確になってきました。
起業前だけではなく、起業するとき、起業した後、会社が成長するとき、経営判断に迷ったときまで、起業家や経営者のライフサイクル全体を支援する。WEBサイトをつくる作業そのものが、自社の事業を再定義する機会にもなりました。
生成AIをどこで活用したのか
今回のWEBサイト再構築では、生成AIをさまざまな場面で活用しました。
| 領域 | 生成AIを活用した内容 |
|---|---|
| サイト全体設計 | トップページ、サービス、会社情報、FAQ、ブログ、問い合わせなどの全体構成を整理 |
| サービス整理 | これまで行ってきた業務を整理し、3つの主要サービスとして体系化 |
| ブランド整理 | Entrepreneur Life Cycle Managementなど、自社の事業概念やメッセージを言語化 |
| コピーライティング | タグライン、見出し、サービス紹介文、FAQなどを作成・修正 |
| プロフィール作成 | 35年間の会計実務と独立後8年間の経験を整理し、代表者ストーリーとして文章化 |
| 画像制作 | 各サービス、CONTACT、相談ページ、FAQ、フッターなどの画像を生成 |
| SEO対策 | 各ページのSEO対策に、タイトル、ディスクリプションを作成 |
| WordPress調整 | 表示レイアウト、文字サイズ、表の列幅、ボタンなどのCSSを検討、カスタマイズSCCの活用 |
| 問い合わせ導線 | 一般問い合わせと30分無料相談を分け、フォーム内容や導線を整理 |
| プライバシー対応 | Cloudflare Turnstile導入に合わせてプライバシーポリシーを整理 |
こうして振り返ると、生成AIは単なる「文章作成ツール」ではありませんでした。
企画、編集、デザイン、マーケティング、WEB制作を横断するパートナーとして機能しています。
なぜ約1週間で形になったのか
もちろん、生成AIだけでホームページが完成したわけではありません。
最終的に、「この文章でよいか」「このサービス分類でよいか」「この画像が自社らしいか」「どの情報を掲載し、何を削るか」を判断するのは人間です。
一方で、これまでなら一つひとつ、
考える
↓
文章を書く
↓
デザインを考える
↓
修正する
↓
また考える
という作業を繰り返していました。
今回は、生成AIとの対話によって、
考える → 形にする → 確認する → 修正するというサイクルを非常に短い時間で回せました。
特に大きかったのは、頭の中にある曖昧な考えを、とりあえず言葉や画像として外に出せることです。
完成形を最初から考える必要はありません。
まずAIに形にしてもらい、それを見ながら、「これは違う」「もう少しこうしたい」「こちらの方が自分らしい」と修正していく。
この進め方によって、WEBサイト制作のスピードは大きく変わりました。
「制作」以上に大きかった、事業の棚卸し
今回、一番大きな収穫は、ホームページができたことだけではありません。
サイト制作を通じて、
自分たちは何をしてきたのか。
これから何を提供するのか。
誰のために存在する会社なのか。
をあらためて考えることができました。
例えば、今回新たに書いた代表者(私)の記事では、
「35年そして+8年、会計人から起業家を守る人へ」
という形で、前職での35年間の会計実務と、独立後8年間の経験を棚卸ししました。
WEBサイト制作が、そのまま経営戦略の整理につながっています。
これは生成AIを使ったからこそ、短期間でできたことの一つだと思います。
生成AI時代のWEBサイト制作
今回の経験から感じたのは、中小企業や一人会社にとって、生成AIはWEBサイト制作のハードルを大きく下げる可能性があるということです。
これまでは、「何を書けばよいかわからない」「デザインできない」「WEB制作会社に依頼すると費用がかかる」「更新する時間がない」といった理由で、ホームページが止まってしまうことも少なくありませんでした。
生成AIを使えば、すべてが自動で完成するわけではありません。
しかし、自分の考えをAIに伝え、対話しながら一緒につくっていくことで、これまで専門家に依頼しなければ難しかった領域にも、自分自身でかなり踏み込めるようになっています。
私自身も今回、AIにホームページをつくってもらったという感覚ではありません。
むしろ、生成AIを使いながら、自分自身で会社をもう一度デザインしたという感覚に近いものがあります。
4年前に一度失ったホームページ。
そのサイトを、4年後、生成AIという新しい道具を使って、もう一度ゼロからつくり直しました。
約1週間という短期間でしたが、単なるWEBサイトの再構築ではなく、バリュー・クリエイションという会社の現在地を整理する時間にもなりました。これからもサイトは完成ではなく、少しずつ更新していきます。
生成AIをどのように事業や経営に取り入れていくのか。
今回のWEBサイト再構築も、その一つの実践例として残しておきたいと思います。
