Webサイトは「公開して終わり」ではない。GPTにたずねると20項目の設定が始まった
約4年間なくなっていた自社のコーポレートサイトを復活させました。
WordPress+TCD「SWITCH」を土台に、ChatGPTを活用して約1週間で再構築。
サイト全体の文章、画像、HTML、CSS、レイアウト調整など、かなりの部分で生成AIを活用しました。
ようやく公開できた。
そこで、ふと思ってGPTに聞きました。
「サイトを公開したけど、何かやることある?」
軽い気持ちで聞いた質問でした。
ところが、ここから思っていた以上に長い旅が始まりました。
「Google Analyticsを入れましょう」
最初はGoogle Analytics。
サイトを公開しただけでは、誰が見ているのか分かりません。
WordPressにGoogleのタグを設定して、アクセス解析ができるようにしました。
その次は、
「Google Search Consoleも設定しましょう」となりました。
Search Consoleにサイトを登録し、所有権を確認。
さらにGoogleに、
「このサイトを公開しました」と知らせるため、トップページの公開URLをテストし、インデックス登録をリクエストしました。ここまでは、何となく予想していました。
しかし、その次に出てきたのが、
XMLサイトマップ。
WordPressが自動生成しているサイトマップを確認すると、投稿、固定ページ、NEWS、EVENTなど8種類のサイトマップが生成されていました。
それをSearch Consoleへ送信。
少しずつ、「Webサイトを作ること」と「検索エンジンに正しく認識してもらうこと」は別なのだと理解しはじめます。
実際、今回だけでもGoogle Analytics、Search Console、インデックス登録、XMLサイトマップ、Googleビジネスプロフィールなど、多くの設定を行いました。
Facebookでシェアしたら、違う画像が出た
次はFacebookでした。
せっかくサイトを公開したのでFacebookで紹介しようとすると、意図していない画像が表示されました。
WordPressにはOGP用画像を登録している。なのに違う画像が出る。
MetaのSharing Debuggerを使って調べ、WordPressのテーマファイルまで確認。
最終的に分かった原因は、OGP用画像は設定していたのに、なんと「OGPを利用する」のチェックがOFFでした。
設定をONにすると、指定した1200×630pxの画像が正常に表示されました。
これも、言われなければ気づかなかったと思います。
Facebook OGP、共有画像、Meta Sharing Debuggerまで確認し、SNSで共有したときの見え方も整えました。
さらに「AI検索」の話になった
ここで私が確認しました。「最近はLLMOが重要と聞きました」すると話は、SEOからAI検索へ進みました。
ChatGPTなどのAIがWebサイトを読めるのか。robots.txt を確認。
OAI-SearchBotを拒否していないかを確認。
さらに、
Organization構造化データ
Person構造化データというものに進みました。
これはWebサイト上に見えるものではありません。
裏側のコードで、「このWebサイトはバリュー・クリエイション株式会社の公式サイトです」
「代表者は松浦幸夫です」
「この人物は起業支援、経営戦略、財務、生成AIなどを専門としています」
と検索エンジンやAIに伝える仕組みです。
会社については、社名、URL、ロゴ、住所、電話番号、設立日、代表者などをJSON-LDで設定。私自身についても、肩書、経歴、専門分野、Facebook、Instagram、会社との関係を構造化しました。
GoogleのリッチリザルトテストとSchema.org Validatorで検証すると、OrganizationもPersonも正常に認識されました。
さらにGoogleビジネスプロフィール、Facebookページ、Instagram、Webサイトの会社情報やリンクもできるだけ一致させました。
気がつけば、公開後だけで20項目
最初は、「何かやることある?」と聞いただけでした。
ところが、気がつけば公開後の設定・確認は20項目にもなりました。
しかも、私は最初からこの20項目を知っていたわけではありません。
一つ設定する。
GPTに画面を見せる。「次は?」と聞く。
エラーが出る。
原因を一緒に調べる。
設定する。
また次へ進む。
この繰り返しです。
「生成AIに全部やらせればいい」ではない
ここまでやってみて感じたことがあります。
「サイトを公開したから、あとの設定全部やっておいて」
もしかすると、やり方によっては、生成AIに丸投げで頼めるかもしれません。
Google Analyticsを設定して、Search Consoleへ登録して、サイトマップを送信して、OGPを確認して、構造化データまで作る。技術的には、かなりのところまでできるものと思います。
でも、それは怖い。
今回も途中で、「これは何の設定なのか」「なぜ必要なのか」
「会社情報と個人情報をどう分けるのか」
「Facebookのこのページを会社公式として扱ってよいのか」という判断等が何度もありました。
生成AIがコードを書くことはできます。
でも、その設定が自社にとって本当に正しいのかを判断するのは、やはり人間です。
だから、今回のやり取りそのものが資産になる
そしてもう一つ。
また一からやるのは嫌です。
今回、一つずつ確認しながら設定したことで、「サイトを公開したら何を確認すればよいのか」
という一連の流れが、自分の中に経験として残りました。
さらに、ChatGPTとのやり取りにも残っています。
次に新しいサイトを作ったときは、
「前回valuecreations.co.jpを公開したときの設定をベースにチェックして」と言えばいい。
これが生成AIを使う大きな価値なのかもしれません。
単にその場の作業を速くするのではなく、
人間とAIが一緒に経験したプロセスそのものを、次に使える知識へ変えていく。
今回のWebサイト再構築では、サイトを作るところまでが生成AI活用だと思っていました。
しかし、実際にはその後も、
公開する。
計測する。
検索エンジンに伝える。
SNSに伝える。
AIに伝える。
そして検証する。
という作業が続きました。
Webサイトは、公開して完成するものではない。
公開したところから、外の世界とつながり始める。
そして生成AIは、その道を一緒に歩いてくれる存在になりつつある。
今回、「何かやることある?」と聞いた一言から、そんなことを実感しました。
