CASE 04|「開業したい。でも経営の数字が不安」から、5年間続く経営伴走へ
「開業したい。でも、経営の数字をどう見ればいいか分からない。」
訪問看護ステーションは、開業することがゴールではありません。
利用者数、訪問件数、人員配置、人件費、利益、資金繰り。開業後は、さまざまな数字と向き合いながら経営判断を続けていく必要があります。
本ケースでは、広島市内の訪問看護ステーションに対し、設立準備段階の事業計画・収支計画から、開業後約5年間にわたる毎月の財務レビュー、さらにBI・生成AI活用まで継続して支援している事例をご紹介します。
支援概要
支援先
広島市内の訪問看護ステーション
支援対象
訪問看護ステーション経営者
支援期間
設立準備段階から継続支援
開業後約5年間、毎月財務レビューを実施
当社の役割
事業計画/収支計画/財務レビュー/経営課題の整理/経営者への助言/BI・生成AI活用支援
支援領域
経営戦略/財務/人件費/KPI/資金繰り/BI/生成AI活用
今回の課題|開業後も数字を見ながら経営判断できる状態へ
訪問看護ステーションは、診療報酬や介護報酬などの制度に基づいて運営される一方、利用者数、訪問件数、人員配置、人件費、稼働状況などによって経営状態は変化します。
そのため、財務データを作成して終わるのではなく、毎月の数字から現在の経営状況を把握し、その背景にある事業活動や組織の変化まで確認することが重要です。
本支援では、数字を経営判断につなげられる状態をつくることを重視しています。
開業前に整理したこと|事業計画と収支計画から経営を設計
設立準備段階では、開業後の事業運営を見据え、事業計画や収支計画の作成を支援しました。
売上だけでなく、人員配置、人件費、必要資金などを整理し、開業後に継続して経営状況を確認できる基礎をつくりました。
開業前から数字で事業を考えることで、「どの程度の売上が必要か」「どの程度の人員配置が必要か」「どの程度の資金を準備しておくべきか」を具体化しました。
開業後の伴走|約5年間、毎月の財務レビューを継続
開業後は、約5年間にわたり毎月の財務レビューを継続しています。
売上、人件費、利益、資金繰りなどの推移を確認し、数値に変化があれば、その背景にある利用状況、人員配置、事業活動などを経営者とともに整理します。
単月の数字だけを見るのではなく、継続的な変化や傾向を確認することで、経営課題を早期に把握し、次の意思決定につなげています。
数字だけでは見えないこと|財務・事業・組織を一体で確認
財務数値だけでは、経営の実態を十分に把握できない場合があります。
毎月のレビューでは、数字の変化と実際の事業活動を照らし合わせ、売上、人件費、稼働状況、人員配置などを一体で確認しています。
そのうえで、「現在どこに課題があるのか」「どの数字を継続して確認するのか」「次に何を判断する必要があるのか」を整理します。
数字を見ること自体を目的にせず、経営者が次の判断を行うための材料として活用します。
BI・生成AI活用|経営数字を「見える」から「読める」へ
継続的な財務支援に加え、現在はBIや生成AIを活用した経営数字の分析にも取り組んでいます。
BIによって売上、人件費、利益、KPIなどを可視化し、さらに生成AIを組み合わせることで、数値の変化や傾向を読み取り、経営課題を考えるための材料として活用しています。
AIに経営判断を任せるのではなく、経営者が数字を読み、仮説を立て、次の行動を考えるための支援ツールとして活用しています。
支援の変化|財務レビューから経営判断支援へ
支援は、開業時の事業計画や収支計画から始まりました。
開業後は毎月の財務レビューを継続し、売上、人件費、利益、資金繰りなどを確認しながら、その背景にある事業活動や組織の変化まで一緒に整理しています。
さらに現在は、BIによる可視化や生成AIによる分析も取り入れながら、経営者が自社の現在地を把握し、次の意思決定につなげられる環境づくりへと支援を広げています。
関連実績|開業予定者向け経営研修を実施
2026年8月には、これから訪問看護ステーションを開業する予定の3名を対象に、実際の事業所で経営研修を実施しました。
約5年間の経営実績や財務データをもとに、経営数字、人件費、事業運営、経営判断などについて、開業後の経営を具体的に考える機会を提供しました。
開業で終わらない|数字を見ながら経営を続ける
訪問看護ステーションの経営では、開業時につくった事業計画や収支計画が、そのまま続くとは限りません。
利用者数、人員配置、人件費、稼働状況などの変化を数字で確認し、その背景を考え、必要に応じて次の打ち手を見直していくことが重要です。
「開業したい。でも、経営の数字が不安。」
そんな準備段階から、開業後も数字を見ながら次の経営判断ができる状態になるまで、継続して伴走しています。
